はじめに

最初に、僕がなぜこの闘病記を書くことになったかということを簡単に伝えておこうと思います。

実は脳動静脈奇形という病気であることが分かり手術を経験した当初は、自分の経験を文章にまとめようとは思っていませんでした。

しかし、もしかしたら世の中には自分と同じような病状・症状を持っている人もいるかも知れない。そしてそんな人やそんな人の家族も、僕と同じようにインターネットで情報収集をしていたとしたら、僕の経験が何かの参考になるかも知れないと考えたのです。

さらに、仮に他の誰かの役に立たなかったとしても、記憶が薄れて行ってしまうまえに文章にまとめておくことは、自分自身や家族のためにもいいのではないかと思い、この闘病記を書いてみようと決意しました。

僕は今まで大きな手術はおろか入院すらしたことがなく、37歳という歳になってはじめて脳動静脈奇形での大きな手術を受け、その後の長いリハビリ生活に入りました。

手術から一年ほど経ってようやく自分の身の回りのことがひと通りできるまでに回復しましたが、その状態に回復するまでにも色々な苦労がありました。

リハビリというのは、当たり前ですが自分自身のために行うものです。

しかし、リハビリの過程では自分の力だけでなく、担当の先生や家族の力を借りることもあります。

自分の体が思うように動かせないというもどかしさの中でリハビリを続けていると、リハビリの先生や家族にあたってしまう人もいるのではないかと思います。

この闘病記を読んで下さっている方の中にそんな人がもしいたら、どうかリハビリの本当の目的と、周りの人達がなぜ協力してくれているのかということをもう一度考え直して見て下さい。

僕自身、リハビリを続けていく上では色々な悩みや葛藤があったので、この闘病記を読んで頂くことが少しでも気持ちを整理する助けになってくれればと思います。

そして、僕自身いつかきっと手術前の自分に戻り、自分の思い通りに身体が動かせるという日が来ると信じています。どうかこれを読んだ皆さんも自分と自分の身の回りの人を信じて頑張ってください。

なお、同じように脳の病気や障害で体が不自由になる場合でも、場所や大きさ、年齢などによって、人それぞれ細かな症状や経過、回復の速度など、まったく異なる場合もあると思います。

僕個人の経験や感想としては、同じ「脳動静脈奇形」といっても、大脳なのか小脳なのかでは全然違う障害が出てくると思います。

例えば同じ骨折でも腕なのか、足なのかでは全然違うように、脳でもそれぞれ違う役割があるので、おこる障害も違ってきます。

骨折と同じにしては、ちょっと乱暴な意見かもしれませんが、僕はそのように思っています。

むしろ脳梗塞など違う病名でも脳の中で同じ場所(僕の場合は左よりの小脳)に障害が出た場合の方が、似たような症状になるのではないかと思います。

僕の闘病記も「脳動静脈奇形」に関係する以外の人にも参考例として読んでもらえたらいいなと思っています。

この闘病記はあくまでも僕個人のケースなので、その点については十分にご理解ください。

最後に、文章をホームページにすることに協力してくれた友人に、ここでお礼を言っておきたいと思います。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
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