僕の麻痺のケース

「麻痺」と聞くと、多くの人はその部分が痺れたり、触っても感覚がないということを想像するかも知れません。

しかし、少なくとも僕の場合は麻痺している部分の感覚がはっきりしていて、痺れや痛みなどはありませんでした。

リハビリを行なっている時には関節を無理やり動かすとその部分が痛むことはありましたが、それは麻痺の影響というよりも、長い間ベッドに寝ていたために関節が硬くなってしまったことによる影響だと思います。

例えば、膝関節は深く曲げることができず、かかとがお尻に近い位置まで曲げると両膝がものすごく痛んだので、正座などの姿勢はとることができませんでした。

また、僕は元々左肩を痛めていたのですが、これが手術後には余計ひどくなってしまい、左手をまっすぐ上に上げることができなくなってしまいました。

このように脳を手術した影響というよりも、体を動かせなかったことによる色々な悪影響が出ていたのです。

(ただしこれらは、手術からやく1年半後には解消しました。)

さて、肝心の麻痺の様子についてですが、これは一言で言うと、手足が言う事を聞かない、力がうまく出せない、という感じでした。

僕は今まで麻痺と言ってきましたが、厳密には運動失調という呼び方になるらしいです。

例えばエレベーターの階数ボタンを押すとき、右手ならすんなりと行きたい階のボタンを押すことが出来るけど、左手だと思ったボタンのところに手がいかない。手が上がらないのではなく目標の所に命中しないという具合です。

歩くことについても、普通は歩幅や足の位置などは無意識にコントロールできると思います。

しかし僕の場合は、これらがいつも一定ではなく、時には震えてしまったり、足の位置が左右にずれたり、油断すると膝を勢いよく伸ばしてしまったりもするという状態でした。

だからうまくバランスをとれず、とっさにバランスも取れないので、すぐに転んでしまうのです。

おかしな話ですが、右手にとまった蚊を左手で叩こうとしたら、自分の顔を叩いてしまってとても痛い思いをしたこともありました。正直その時は凄く落ち込みましたが(苦笑)

とにかく注意してゆっくり体を動かさないと、麻痺の出ている左手や左足がどこに行くのか分からないのです。

これらの麻痺は今でも完全に解消したわけではありませんが、徐々に改善してはいるので、いつか本当に笑い話として話せる日が来ればいいなと思います。

ちなみに、一般的には脳に障害がでると反対側が麻痺する、つまり左脳なら右側の手足が、右脳なら左側の手足が麻痺するというイメージが強いですが、それは主に大脳の話であり、僕が手術した小脳はストレートに麻痺が現れるので、僕の場合は真ん中よりやや左寄りの小脳を手術したためそのまま左側の手足に麻痺が現れました。

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