決断

脳動静脈奇形を抱える患者の場合、それが原因で脳内出血を起こす可能性は、年あたりだいたい2~3%ぐらいだと言われています。

単純に考えれば、10年なら20~30%、20年なら40~60%と、年月が長ければ長いほど脳出血やくも膜下出血を起こす確率が高くなります。

つまり、検査結果を聞いた当時37歳だった僕は、残りの人生で出血をおこす可能性も高いということになるわけです。

脳出血を起こしてからでも手術などの治療は可能ではあるものの、やはり出血後の手術というのはリスクも高く、そのまま死んでしまう確率も高くなります。

もし手術をするとなると入院に要する日数はだいたい1ヶ月前後とのこと。

たまっている有給休暇を使うことを考えれば、なんとか会社を休むことは出来そうな日数です。

また、会社が決算期を過ぎている5~6月の時期に入院して手術を受けるようにすれば、会社で一緒に働いている同僚の人たちにもあまり迷惑をかけずに済むだろうと思いました。

このときは僕自身、手術を終えてから2~3ヶ月もあれば体は元に戻り、夏ごろには完全に元の生活ができると考えていたのです。

子供も小さいので、家族に多少の負担はかかるかもしれないけれど、そんなに深刻な事態にはならないだろうと、入院や手術後のことに関してあまり深刻にはとらえていませんでした。

結果から考えればこの時の見通しは甘かった部分があり、それが実際に手術を終えてから、「思うように体が回復しない・・・」というストレスに結びついた部分があるとは思います。

ただ、もしも仮に手術後の苦労を知っていたとしても、この先の人生をずっと不安を抱えたまま生きていくよりは、手術をして完全に治療することを選んでいたことでしょう。

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