手術

様々な検査・準備が終わり、いよいよ手術当日がやってきました。

日付は2008年5月13日、時間は午前9時頃。

僕は妻と母親に見送られ、笑顔で手を振りながら歩いて手術室に入りました。

(息子は当時1歳8ヶ月だったので、家で妻の両親に面倒を見てもらうことにしました。)

今までは、脳の血管がいつ破裂するか分からないという恐怖があったので、

「ようやく手術の日がやってきた!」

という気持ちも強い反面、やはり長い時間の手術をして、その後も長い間麻酔で寝ているという事に関しては不安があったのも事実です。

手術台には自分で横になり、腕に麻酔の点滴をさしてもらいました。

「ちょっとしたら眠ってしまいますので」と言われ、その後だんだんと眠りに落ちていったのですが、完全に眠りに落ちるまでの間に一粒だけ涙が出ました。

手術に対しての覚悟はすでに決めたと、自分では思っていたのですが・・・

結局のところ、何人の手で手術をしてもらったのかは今でも分かりません。

恐らく麻酔の時だけでも3~4人くらいの人にお世話になったと思います。

大規模な手術だけにたくさんの人の協力が必要だったとは思いますが、実際に執刀した医師は、脳神経外科の先生1人だけだと聞きました。

僕の手術は簡単にいうと、奇形部分に繋がっている全ての血管をクリップで留めて焼き切り、最後に奇形部分を取り除くという内容でした。

血管を留めているクリップはチタン製でMRI(磁気によるレントゲン撮影)にも影響は無いらしいです。

クリップの数は8個で、一つは太い血管を留めているため1センチぐらいで、その他はだいたい5ミリぐらい。

取った奇形部分は3センチぐらいでした。

頭の血管のレントゲンは全て撮られていたものの、やはり頭の中というのは「開けてみないとわからない」部分があったらしく、手術は予定よりも長引きました。

もともと手術時間は長くなることが予想されていて、開始当初でも日付の変わる夜中にはなるだろうと言われていたのですが、実際にはそれよりもはるかに時間がかかりました。

手術が終わったのは、なんと翌朝の6時半。

手術開始から20時間以上たって、やっと家族に「脳動静脈奇形の手術は無事に終わりました」という報告がされたわけです。

その後また2時間ぐらい何の連絡もなく家族は待合室で待っていて、結局手術室から僕が出てきたのは9時近くでした。

手術をした医師の先生はさぞ大変だったと思いますが、心配しながらずっと待っていてくれた家族も、たぶん僕以上に大変だったと思います。

手術後は血圧などの影響で脳が腫れてしまうことをさけるため、2~3日の間麻酔で眠り続けていました。

麻酔は徐々に切れて来てからも、何日間かは意識がもうろうとしていて、夢と現実の区別がつかなかったことを覚えています。

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