夢それとも現実?

これは、まだ麻酔が効いていたときの話です。

眠っていた長い時間の間に、僕はたくさんの夢をみていたようですが、夢の中でも僕は病院にいて手術をしていたので、余計に夢と現実がごっちゃになっていました。

そこで、だんだん意識がはっきりしてきたころ、妻に僕が記憶していることを一つ一つ話してみました。

もちろん「明らかに夢」というものもありましたが、現実にあったことが混ざっている可能性もあったので、それらを確かめてみようと思ったのです。

例えば夢の中では、妻や1歳8ヶ月の息子、自分の母親・兄姉、妻の両親が、なぜか病院で働いていました。

僕は息子に手術室で注射を打たれたり、夢の中で看護師をしていた妻が、僕のことが原因で「辞める」と言って出ていった他の看護師さんを呼び止めに行ったりしていました。

そして夢の中では、ほとんど家族と会話をした記憶はなく、みんなが入院している僕の存在を無視するかのように忙しく病院の仕事をしていたのを覚えています。

あとはミュージックプレイヤーやゲーム機など、山ほどのお見舞いが入院している個人部屋に入りきらないほど届いたり、お見舞いに来てくれた友人が、お見舞いの時間外だったために、病院に入れずに返されたり・・・

と、このあたりは明らかに理不尽な「夢」という感じですが、ちょっと小柄なブラックジャックのような看護師さんとたくさんの事を話したこと(実際にはそんな看護師さんは存在していなかったのですが)などは、自分にとってはまるで現実のことのように思えました。

何よりも夢と現実の境目をあやふやにしていたのが、夢と現実の両方の世界で僕が「入院している患者」という立場であったことです。

ちなみにICUで意識が無い時に聞いた記憶があったドリカムの曲は、実際に看護師さんがかけてくれたものだったそうです。

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